自分時間を豊かにする 在来浴室の作り方
家を自分のとびっきりの空間にする、というのは注文住宅である以上、計画したいところです。その空間は人それぞれ、違います。すべてをこだわりのあるものにできる場合もあれば、ここだけはやっておきたいと、1点豪華主義な考え方もあるでしょう。
今回は、浴室。最近ではユニットバスが多く、なかなか在来の浴室を造ることはありませんが。でも設計当初から、在来浴室のデザインを考えたり、イメージを膨らませてきました。その工程をまとめましたので、ご覧いただければと思います。
まずは、基礎工事。この工程からすでに計画は進んでいて、普通基礎とは違う立ち上がりが高い設計になります。大きくは防水処理の関係ですね。
そして、基礎型枠の状況。
基礎完了時、このように高く基礎が施工されているのが分かります。この後の上棟時の構造材のおさまりなど、この時点でも確認することは多いです。立ち上がりの外に1ますあるのは、箱庭です。この箱庭も、討論に討論を重ねて、計画されました。
上棟時、土台、柱が立ちました。しばらくは荷物置き場になってしまいますが。この荷物置き場の状態から、施工体制にどれだけ早く移れるか、大変重要なポイントですね。
廻りの下地関係と一緒に、在来浴室も施工が進んでいきます。
この辺りから、防水寄りの下地施工がはじまります。どんな材料を使って、どのように納めてゆくのか、おそらく設計者、施工者によっていろんな考え方があり違いますが、デザイン的にまた施工予算を含め、最良の方法を考えて、施工します。
防水下地ができてきた時点です。
その下地に、防水処理を施します。
浴室が入る部分。今回、これも変わっていますが、浴室が床に埋まっているデザインにしたいということで、立ち上がりのエプロンがありません。
そして、仕上げ工事に入りました。タイルはサンワカンパニーさんの大判タイル。最近、このような大判タイルが出てきて、比較的に安価で入手できるので、非常に助かっています。
次は、天井。
こちらも、サンワカンパニーさんのマホガニーを採用。
浴室が配置されました。いよいよ、完成です。
窓は掃き出し窓で、外が坪庭です。坪庭の仕上げには焼杉を貼っています。そこに植栽を植えると、映えますね。